あきらめなかった妊活~整体&体外受精の事例~
7月21日朝です。今日も酷暑になりそうです。相馬の海水浴場が8年ぶりに海開きです!
先日、妊活整体のお客様から妊娠の陽性反応が出たとうれしいご報告が届きました。
この方の妊活に取り組んできたここまでの道のりをご紹介したいと思います。
ちょっと長くなりますが、とても良い成功事例なので最後まで読んでみて欲しいです。
<相馬市 会社員 36歳 Yさん>
病歴/多嚢胞性卵巣(PCOS)、慢性的な膀胱炎、生理不順(35日周期)、生理痛(弱)、冷え性。
労働時間8:00~19:00(毎日残業2~3時間)、さらに土曜(休日)出勤も多々あり。
結婚32歳 33歳から医療機関での不妊治療開始
タイミング療法から始めるも、卵管癒着が認められ体外受精(顕微授精)の高度生殖医療へ転換。
33歳時に顕微授精 ➺陰性
34歳時に顕微授精 ➺陰性
35歳時に顕微授精 ➺陰性
この3度目の顕微授精の5ヶ月後に当整体にいらっしゃいました。2017年10月でした。
こうしてみると深刻な不妊経過をたどっておられますが、
本人はカラッとして明るくのほほん感が出ていたので、妊娠への期待は少なからずありました。
ストレスやネガティブなメンタル因子は脳を介して生殖器に影響を及ぼしやすいので、のほほ~んがとても大事なのです。
初回整体時の問診で、凍結胚が2個残っていて3ヶ月後(2017年12月頃)に移植予定とお聞きしました。
ご主人には不妊の原因となる問題はないということでした。
(ちなみにご主人も腰痛が原因で3~4回整体させてもらいました)
妊活整体コース(3ヶ月7回施術)が始まるわけですが、
Yさんのお体の状態は、脊柱まわりの緊張度、生殖器の疾患、膀胱炎などから判断して副交感神経の緊張が強い方だということがわかりました。労働時間が長くハードワークだから、交感神経が強めに出ていると判断しがちですが、体は逆でした。食生活や元々の体質的な背景もあり生殖器の緊張を強いていることがわかってくるのです。
具体的な施術としては、交感神経レベルを上げる(=副交感神経レベルを下げる)、骨盤の歪みを取る、肝臓の緊張を取る、下肢のバランスを取るといったところを重視したでしょうか。
毎回のお体の状態で、もちろん施術は変わります。生理周期のどのあたりかで骨盤の見方も変わるし、残業でヘトヘトなんていう時は、運動系(筋・骨格系)に重点を置いた調整になります。慢性的に肩こりがひどいということでしたので、首・肩まわりもしっかりケアしてあげました。
Yさんは、はじめの3回は毎週来ていただきました。その後2週間に1回の施術ペースを守ってスケジュールを調整いただき3ヶ月間通っていただきました。
予定していた、病院での胚移植の時期が来ていましたが、Yさんのご家族の諸事情などが重なり、先延ばしになりました。
7回の妊活コースは終わり、妊活延長に入りました。「妊活延長」は、妊活コースが終わった方に限り、2回8,000円の施術料で月に2回施術を受けることを続けていただきます。2回ごとに更新していきます。これは、妊娠中から産後1年まで続けられます。
Yさんの時期としては2018年1月下旬から妊活延長に入りました。
引き続き2週間に1回の施術を繰り返していきますが、このあたりでひとつの良い兆候が見られてきました。
それは、足首です。初めてYさんの足首を触った時、とても固かったことを覚えています。足首まわり・かかとまわりは生殖器の状態を見る上で非常に重要なパーツのひとつで、毎回欠かさず調整します。Yさんは、妊活整体をはじめて2カ月目ぐらいに足首を捻挫しています。まだ足首の固さが取れていない頃です。これが4~5ヶ月ぐらい経った頃に、足首の柔軟性が出てきました。同時に足先の冷えがなくなってきていると本人からも言っていただきました。
元々あった背中の緊張(自律神経の緊張)部位も変わってきて、骨盤中心の施術に変わっていきました。
妊活整体を延長し5ヶ月が経過、トータルでは8ヶ月が経過し、いよいよ胚移植を約1週間後に控え、整体にいらっしゃいました。
この時の調整は、とてもはっきり覚えています。生理3日目ということもあり、整体をする、骨盤を緩めるには絶好の日です。骨盤の状態が、特に仙骨の状態が今までで一番良かったのです。どう良かったかというのはあまり詳しく書きませんが、生殖器の機能をコントロールする仙髄神経の状態が良好と言えばいいでしょうか。
もうひとつは、足首です。これは、ものすごい弾力のついた足首に変わってました。他の人でもあそこまで良い足首を触ることはあまりありません。跳ね返るような足首の感覚を今でもはっきり覚えています。これは期待できると私はひそかに確信しました。
移植から2週間が過ぎた頃、「妊娠の陽性反応が出ました」とYさんからお電話をいただきました。このうれしさはなんと表現すればいいでしょうか。YさんやYさんのご家族が喜んでいることを想像してうれしくなるのです。ここまでの彼らの歩み、長く続いた喪失感と無力感。でも希望を失わなかった2人。微力ながら約8ヶ月間、彼らの妊活に携わらせていただきたどり着いたこの結果。
さらについ先日、7週を過ぎた頃にメールをいただき、赤ちゃんの心拍が確認できたとのことでした。この時にブログに書くことを彼女から承諾いただきました。
とてもうれしい報告ではありましたが、まだゴールではありません。
やはり12週を過ぎる頃までは、予断を許さず慎重に大事にお過ごしいただきたいと思います。
妊娠中の不調もいろいろありますので、また面倒を見させてもらえればと思います。
この事例をあらためて振り返るといくつかのポイントが見えてくるのですが、最も大きなことは、
予定していた12月の胚移植が延期されたことだと思っています。予定通り行けば、前回の移植からわずか7ヶ月後ということでした。
Yさんはここ3年間毎年、体外受精を行ってきました。ご承知の通り、高度生殖医療は体への負担は大変なものがあります。逆に生殖器の緊張を作っているケースをしばしば見受けられます。
ここでちょっと間を置き、生殖器の緊張を取り、体のバランスを回復したことが奏功したのだと思っています。とにかくまずは結果が出たので、ひとまずおめでとうございます。ですね。
以上、妊活の長い妊娠事例報告でした。