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​もっとか

脊髄損傷した方の施術。でもメンタルの話。


11月16日(木)の新地町は晴れてます。天気予報ではくもりで気温も低いなんてことだったけど、外に出ると陽射しがあるせいか思ったよりは暖かいですね。

数日前に、頸椎を損傷したために脊髄神経の伝達が断線してしまい、首から下の運動機能がほぼゼロになってしまった70代の男性の施術をさせていただきました。

自宅出張は基本的にしないのですが、特別な事情のため訪問させていただきました。

20年ほど前に交通事故により大けがをされ、直後は電動車いすで一人で外出できていたようですが、原発事故で外に出るのを控えてからはほぼ寝たきり状態になってしまったようです。

首から上は神経的な障害は現れなかったので、とても元気にお話され表情も豊かでいろいろとコミュニケーションできました。

施術は首から骨盤までの脊柱のラインに沿って神経線維に刺激を入れたり、わずかばかり残っている筋肉、その固さを取るなど、やれることは限られていますができる限りのことはやりました。神経線維の

少しでも運動機能が回復すればばという

「何年かぶりにうつ伏せになったなあ」と顔をベッドにうずめながらおっしゃっていました。

隣で奥さんが見ていてくれて、3人でいろいろとお話しながら明るい雰囲気で60分が経ちました。

奥さんのご苦労も想像を絶するけれど、そこには暗さというか疲弊というか影のようなものが全く感じられなかったのです。ご主人もとてもカラッとしていてお話することも分かりやすいし、2人で冗談を言いながら、相手をからかいながら、私を交えてお話する。とてもいい時間。

施術を終えて帰る車の中で、娘が通っている学校のスクールカウンセラーが各家庭へ通知しているお便りのことを思い出しました。

こんなことが書いてありました。

交通事故で脊髄を損傷し下半身まひになった人と、高額の宝くじを当てた人の幸福度の変化を表した研究について。それぞれの出来事の直後は幸・不幸の両極にいます。幸せの絶頂と絶望の縁。

ところが半年後に2人の幸せ度を測ると、両者ともほぼ同じポイントを示したということ。この研究では、幸せ度なんていうのは平均的な収入があれば十分だし、不幸な出来事があっても希望を見出してポジティブに前に進めば、幸せであるという趣旨だったと思います。

ほかにもいろいろあって書ききれないほど、多くのことを教わったご自宅出張でした。

今日もワタナベ整体、新地本店で営業中です。

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