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​もっとか

なぜ重心が偏ってしまうんだろう?


11月6日(月)の昼過ぎはあったかいです。小春日和とはこの季節のみに使われる言葉ですが、まさに今日ですね。英語では同意語でインディアンサマーと言いますね。こちらも冬前の11月の暖かい日に使われます。

数日前、坐骨神経痛でいらっしゃったお客さんが施術後に言われた言葉です。

「あ、重心が真ん中に来てる。足が安定して床に着いてます。」

この方は、ややО脚気味で立った時にいつも足の外側(小趾側)が床に着いていたのですね。

それが中央部(つちふまず)側に重心が移って、立っていても安定感があるとおっしゃったんですね。

確かにO脚だから必然的にそうなるんだけど、骨盤がやや開き気味、下肢では外側に緊張・固さがありました。骨盤を戻す。下肢の緊張を弛緩させる。それだけでは、単に下流にたまったゴミを拾ってきれいにしているだけなので、上流からどこに問題があるか見つけなければならない。この方の場合は腰椎に可動性がなくしばしばぎっくり腰をされる方なので、腰椎をゆるめ骨変位を矯正しました。

坐骨神経痛は、おしりから下肢に痛み、違和感が出るのだけれど、もっと上を上を見なければなりません。あれ、坐骨神経のことを言いたいんじゃなかった。重心だった。

重心の位置って人それぞれです。左に倒れている人、右の人、前の人、後ろの人。

例えば、左重心の人。肝臓って実質的な重さは400g程度ですが、常に血液が含まれるので1.5kg~2.5kgになります。これが肝充血、肝炎などの病変により3.0kgを超えたりすると、体は右に傾いてしまいます。そのバランスを取ろうとするから頭部は左に倒れます。多くの方が左側の骨盤が上方向に高いです。左重心になりがちです。だから、左重心なのに右側にある肝臓の緊張を取ると、バランスが取れたりする。人間の内臓器は左右非対称だから、臓器の緊張によってもこんなふうに左右のアンバランスを生み出すんですね。

内臓機能・器質的に見た場合でもいろいろあるのに、姿勢や日頃の動きなどから運動機能的にも見ていくから、重心の考え方は複雑です。

調整する術者としては、体のバランスが見られて緊張した場所を弛緩し正しいアライメントにお体を戻してあげるということです。当たり前ですが。

あなたは右足・左足それぞれ片足で1分間立ってられますか?

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