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​もっとか

子どもに言っちゃいけないフレーズ。


9月5日(火)8時現在の新地町は、気持ちの良い秋晴れです。外に出て誰かとキャッチボールしたくなります。

精神疾患を患う理由はいろいろあると思いますが、なりやすい人というのには傾向があるようです。

早稲田大学の名誉教授で心理学者の加藤諦三さんが私は好きで、日常の中でしばしば彼の言葉を思い出します。

加藤さんによれば、精神疾患にかかってしまう人はある一言が言えないそうです。それは、

「私は●●のような人間ではありません」「私は●●できる人間ではありません」

だそうです。

加藤さんの言葉ともつながっていて、私もよく考えるのは、人は一人ひとり他にない唯一無二の完全オリジナルのだから、人と比べても何の意味もない。誰かにできることが自分にできなくても気にしなくていいし、自分にできて他人にできないからって自慢しても意味がない。自分にできることは限られているし、自分にしかできないことは小さなことでも必ずあって、それを誇らしく思って生きていけばいいだけ。

若い時、仕事や自分のあり方にもがいていた頃、山の中を犬と散歩していました。犬は、何の迷いも焦りも自己否定も(当たり前だ)なく、本能のままにくんくん道端に生える草やら土やらの匂いを嗅ぎ、木におしっこをかけながら前に進んでいきます。

名もなき草は名もなき草のままで、決して大根の葉や稲などになってはいけない。なられては困る。

名もなき木は名もなき木のままで、この地にすっくと立って時々どこかの犬にしょんべんをかけられるけど、決して見た目にかっこよくて良い実を付けて重宝されるような木になってはいけない。なられては困る。

うちの犬も、雑種で頭がちょっと悪くてごはんばっかり食べたがるからうちの犬なんだ。だからかわいいんだ。ゴールデンレトリバーになんかなって頭がよくなったら困る。そんな犬はうちの犬じゃない。

つまり、自分は自分のままでよくて、むしろ変に変わられては困る。自分のやりたいように自分をどこまでも貫くことこそ世のためになる。そのように生まれてきている。ということを犬の背中を見ながら山の中で何となく気づかされて、ものすごく救われたことを思い出します。

加藤さんは言います。カメがうさぎと競争することなんて意味がないと。

「もしもしカメよ、カメさんよ。世界のうちでお前ほど歩みののろい者はない。どうしてそんなにのろいのか」余計なお世話だよ。カメにはカメにしかないものがある。外敵から身を守る甲羅がある。水の中でも生きていける。何より長生きする。長生きするから他と生きるスピードが違って当たり前。かけっこ競争なんかハナから辞退すればよいだけ。

今朝、登校前の支度中に子に言ってはいけないフレーズを私は言ってしまいました。

「どうしてそんなこともできないの?」

幼少期からこの言葉を親から言われ続けると、子は将来悲観主義的になり、他と比較し悩み、他からの言葉に萎縮し、自分を失ってしまうそうです。

「君は君でいいんだよ」という言葉。輝く原石を磨き光らせることが親の役目。何かに強く自信を持てば人間としての芯ができて、苦手なことがあっても人に何かで非難されても、あまり気にせず前向きに生きていけるような気がします。

小学生なんて成長過程。できないことがあって当たり前。大きなふところで見守っていきたいものです。

なんで朝、子に言った一言でこんなに長くなるんだろ?今日もワタナベ整体、新地

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