首をゆるめたら足裏ぴくぴく。
新潟市内、夏日です。全国的に夏日が多いようですね。うららかな春はどこ行った?
施術をしていても、整体仲間から受けていても、整体って面白いなって思うのは、体はあらゆる器官がつながって相互的であるということです。
特に筋肉連鎖は面白いです。
例えば、首の緊張状態を弛緩させます。すると腰がフワッと軽くなり、足先までじわ~っと血流がよくなることがわかります。自分が受けた時、足蹠(足の裏)の内側がぴくぴくと反応し。頸部の筋肉群がゆるんだことで、筋肉連鎖により向こうずねを縦に走る「前脛骨筋」までゆるんだことがわかります。前脛骨筋の停止部は足背の内側縁ですから。
こういうことは、体の反応に敏感でないと気づかないかもしれません。
上記の現象は、後頭部から腰部・骨盤まで脊髄を包む硬膜でつながっていることも関係するし、筋肉連鎖で体全体の筋が次々と緩むからなんですね。だから逆も然り。ある特定の筋が緊張すると、次々と連鎖的に緊張が派生してしまうわけです。
先日40代男性のお客様が、首に違和感があって来院されました。首の調整後よりは、背部・腰部を整えた後のほうが首の軽快さを感じていただきました。この方の場合は、体幹の緊張・ひずみが原因で首の痛みを作っていたことがわかるわけです。
やや専門的になりましたが、この不思議さ、人間の体の面白さを知ってもらえたいと思うんですね。整形外科などの医療機関では、こういう見かたをしないから、なかなか治らなかったり、治っても再発を繰り返す。
昨日の朝のテレビで、三宅裕司と渡辺満里奈が司会をする健康番組をやっていましたが、「首をマッサージすると腸の状態が良くなる」ってことをやってました。「なんで?」みたいな番組構成の果ては、頸椎付近を通る迷走神経の緊張を取ると副交感神経が優位になり、腸の運動が活発化するって理屈です。
どこかのお医者さんが、新情報かのようにしゃべっていましたが、我々からしてみたら、いつの話?って感じです。初歩的です。
体はひとつのユニット。すべては相互的で自律的。筋肉連鎖を侮ることなかれ。
今日もKU-MA整体院、木を見て森を見て、森を見て木を見る施術で営業中です。
よろしくお願いします。