なぜ腰は固くなるのか。
日本人の2人に1人が腰痛持ち?
腰痛経験のある30代以上で言えば10人中8~9人はいるはずです。
当然なんですよね。毎日いろんな方の脊柱を触診していますが、
頸椎はちょっと別扱いにして、胸椎の弾力を感じながら下に降りていくと、腰椎から骨盤あたりで一様に弾力がなくなり動きが悪くなってきます。ひどい人は胸椎の下部(10番~12番)から固さが始まります。
二足歩行の運命と筋力低下による姿勢くずれ、立ち方や動きの意識不足などがありますから、どうしても腰周りがその負担を引き受けることになる。これだけ腰周りが固いのに、腰に負担のかかる体勢、動きをしたら、そりゃ腰は悲鳴を上げますわ。
腰椎4番・5番などはかわいそうにそのリーダー格で、「ヘルニア」や「狭窄症」「坐骨神経痛」という名の白旗を振って「もう限界っすよ、ダンナ」と指令本部に「腰部前線異状あり」の報告をしてくるわけです。(このくだり、うまいなあ我ながら。誰かにパクられそうだ)
先週金曜日、相馬・新地は大雪でした。11日土曜の朝はみんな雪かきだったと思います。土・日にかけ
て「雪かきで腰が…」の電話が2件来ました。元々予約が入っていた方も腰痛が主訴でないにもかかわらず、「今日は腰をちょっとお願いします。朝の雪かきで…」ということでした。
日常的に、腰に負担のかかる体勢は取らないわけにはいかないし、腰に負荷のかかる仕事だってしなければならない。どうすればよいか。
私も土曜の朝は、店舗駐車場と母の家の周りをきれいにするため約1時間雪かきをしました。終わるとやはり腰に違和感が出ます。土曜・日曜ともに整体予約が終日フルで入っている。私は、どうして腰に違和感が出てしまったのかわかっているので、腰だけに限らず体全体をセルフで調整して整えます。すぐに違和感が消える訳ではありませんが、1人目のお客さんが終わるころには、違和感はありませんでした。これがわかっているだけで相当違うんだよなあと日々感じています。
要するに、
①腰周りの構造を知った上で自分がどんな状態にあるか掴んでおこう。
②ちょっと違和感が出たらそれ以上悪くならないように調整しよう。
さらに理想を言えば、
③体幹の筋力強化と足腰のストレッチを心がけよう。
ということなんですよ。
簡単にまとめたけど、これを把握するまでやはり2年ぐらいはかかりました。
私は腰痛を治す専門家だけど、セルフで相当防げるよということを言いたいのでした。
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